驚異の100対0、高橋邦彦、強敵羅を完封し優勝![2011年全日本14-1オープン]
決勝戦の顔合わせは、ギャラリーが最も観たかったカード・・・申し分の無い組み合わせ。

撞球強国台湾から2009年に日本のプロ協会JPBAに移籍、
2010年にはプロランキング1位を達成した
羅立文(ロー・リーウェン)対、

1998年9ボール世界チャンピオン高橋邦彦。
(1993年奥村健に続く、日本人男子2人目のポケットビリヤード世界チャンピオン。
今月頭〈2011年7月1日〉に、赤狩山幸男が3人目の世界チャンピオンになり、
日本中のビリヤード人を元気づけたのは記憶に新しい。)

日本で14-1に習熟した選手の数は9ボール・10ボールに比べると、まだ多くはない。
(初心者がいきなり9ボールから入ることが多く、初級>中級>上級>プロに到るまで、
公式戦及びハウストーナメントのほとんどを9ボール・10ボールが占めるため)

しかし、この二人は

双方ともに
誰もが認める実力者であるだけでなくまた、14-1巧者だ。

高橋邦彦はこの試合の2002年、2005年の覇者であり

羅立文はやはりこの試合で
昨年、(後述するように)素晴らしい内容で圧倒し優勝を飾っている。

その龍虎相打つ(撞く)大勝負・・・その結果は

思いがけない劇的なものだった。


バンキングを高橋が取り、
14-1は敗者ブレイクなので、羅が先攻、セオリー通りのブレイク・セイフティ。

ところが、このショットが・・・痛恨のミスとなった。

厚く当たりすぎた結果、ラックを予定よりも散らしてしまったのだ。
手球は遠く離したものの、

かつてその入れの強さで世界を獲った男、
高橋邦彦がこのチャンスを見逃すはずもなく・・・。
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そこからは、高橋の独壇場だった。
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羅立文、まさか、ブレイクでの痛恨のセイフティミスが致命傷となり、
再び席を立つことがなくなるとは・・・。


14-0>28-0>42-0>56-0>70-0>84-0>98-0>100-0!

高橋、何と連続7回のブレイクを成功させ

100-0 完封勝利。

ちなみに、最後のブレイクボールへのポジション成功後の配置が、これ。
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これを決め(9ボールを入れながらラックをブレイク)、
そして更にゲームボールを
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メカニカルブリッジで決めた。

高橋邦彦、3度目の今大会優勝!

まさに横綱相撲、完璧な試合内容。


そして、その勝利の瞬間に、

立ち上がり、高橋の手を取り、高く挙げ、
四方を取り囲む観客の拍手に応えるように、ぐるっと一周させながら称える羅立文!
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さっきまで、真剣勝負を闘っていた二人の撞球戦士の
ノーサイド後の、この笑顔・・・

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以前、移籍直後、
「日本のプロになったのに、羅はいつまでもガイジンなのかな?」と、
日本選手との対戦時の自分への拍手の少なさに傷ついていた羅くん。

今回、試合途中にもランを重ねる高橋くんを、
観客を誘導するように拍手で讃えていたり

先日行われた
カーリー(赤狩山幸男現9ボール世界チャンピオン)の祝勝会(あ!あの記事も書かなくては・・・)でも、
自ら音頭を取って
「カーリー、カーリー!」と、会場いっぱいに
”カーリーコール”を沸き起こしたり。

昨年勝ちまくっての堂々のランキング1位で自信をつけたせいか、
『魅せるプロ』として、何段階もレベルが上がっていると感じました。

そして、その1分後・・・キューをたたむ高橋くんを追うカメラの背後・・・
決勝戦のテーブルで
悔しそうに数球練習する羅くん。

その、負けん気の強さも、いいね!

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左から、3位ラミル・ガレゴ、優勝高橋邦彦、準優勝羅立文、3位吉岡正登

ちなみに、準決勝のスコアは

吉岡正登 49-W  高橋邦彦
羅立文  W-71  ラミル・ガレゴ

表彰式後の、撮影タイム。ビリヤード専門誌Cue'sさんやJPBAが撮った後に、
ちゃっかり
「はーい、北山ブログで~す。みなさんはいポーズ!
えーと、お固いアレじゃないんで、もっと楽しく!」

いい写真♪ いただきました。


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実は背後では
横田英樹JPBA東日本理事長(写真左端)自ら、垂れ幕支えているのだ。

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高橋くん、おめでとう!
王者の貫禄を感じさせる名試合だったよ!





思えば昨年のこの試合は、まさに羅立文一色だった。

ベスト16は100-5(2イニング、ハイラン100点)、
ベスト8は100-13(3イニング)、
宿敵ガレゴとの準決勝は多少竸って100-51(4イニング)、
水下広之との決勝戦は4イニング。
合計わずか13イニングでの優勝!

アベレージ驚異の33.333333333333!!!(内垣建一ブログ)
ハイラン100点!!!!という、怒濤のぶっちぎり優勝だったのだ。

On the Hill 「全日本14-1:羅立文、強者の証」

さらに遡れば・・・・・今回準決勝で羅にぶっちぎられながら
後半の大逆転で接戦に持ち込み
負けはしたものの結果的に決勝戦に臨む羅のペースを崩させたとも言えるガレゴが

この試合の2008年第36回大会では
100対マイナス1(!)の101点差で羅を撃破し優勝したこともあった。



・・・と

こういうふうに、因縁の糸は、紡がれてゆくのです。

来年、この3人によって、また優勝争いが繰り広げられるのか、


はたまた、また新しいチャンピオンが誕生するのか!?

もう、来年のこの試合の行方が
楽しみになって来ちゃいませんか?


この試合の、過去の優勝者一覧は、ビリヲカさんのサイトでどぞ!
全日本14-1オープン選手権

お断り☆文中、ACCO記者目線で書いた部分(プロは敬称略)と、
ACCO個人目線の部分(ピンク字)は文体が変えてあります。









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高橋さん、いい笑顔ですねー!!!
100-0で勝利、さすがです♪
hirobellwood | URL | 2011/07/21/Thu 16:39[EDIT]
Re: タイトルなし
すごいガッツ&技術でした。

来年の勝負の行方も楽しみです。

> 高橋さん、いい笑顔ですねー!!!
> 100-0で勝利、さすがです♪
Akiko Kitayama | URL | 2011/07/21/Thu 21:26[EDIT]
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